■日常の中で注意すべきことは?
スマホのセキュリティを考える時、たしかに、セキュリティソフトやパスワード管理ソフトなどを活用することも大切なことです。
しかし、あらゆるセキュリティ関係者が口をそろえて言うことは、そのようなソフト的なセキュリティ以上に重要なのが、日常の中で、自分自身が気を付けること。
特に、最近多いのがメールやメッセージなどに、悪質なサイトへ誘導するURLや、ウィルスなどをインストールさせるファイルなどが添付されていることです。
これらを不用意にクリックしてしまうと、そこから危険に巻き込まれることが多く、絶対に開いてはいけないのですが、「開けさせる」手段も巧妙化しており、思わず開いてしまうことがあります。
たとえば、友人のメールアドレスから、「すぐ見てください! 面白い写真です」というメッセージとともに、「おもしろ画像.zip」というファイルが添付されて来たら…?
仲のいい友人からだから大丈夫、と思って開くのは危険です。なぜなら、その友人のパソコンやスマホがウィルスに感染し、自動的にメールを送信しているかもしれないからです。
これは、Facebookなどのメッセージも同じ。友人からURLだけのメッセージが届いたら、「なんだろう?」と思ってクリックしてしまう人の方が多いと思いますが、それがわな。
クリックをしてしまうと、個人情報を抜き取るサイトへ誘導されてしまうこともあります。
また、「Google Play」や、「APP Store」などでアプリをダウンロードする。これは日常の行為です。
ところが、その中にウィルスが含まれたアプリがあるとしたら…?
実際に、評価が高く、数多くダウンロードされたアプリが、実はウィルスが含まれたものだった、ということもありますし、有名なアプリにそっくりの、偽造されたアプリが出回ったこともありました。
そうなってくると、「何を信じたらいいの!?」ということになりますが、アプリをダウンロードする際のポイントは、そのアプリをインストールする際に、どんな個人情報を登録すべきか、ということ。
たとえば、ゲームなのに、位置情報やクレジット情報を送信させるようなものは不審なものということができます。
大切なことは、自分の身は自分で守ること。ダウンロードする際に、ほんのわずかな時間、セキュリティのことを考えることで、その後の大きな損失を避けることができるかもしれない。
そう思って、行動していく事が大切です。